事件の現場状況や調書などの証拠をもとに真相を突き止め、事件の全貌を暴こう。
住民の憩いの場だった銭湯が取り壊され、その跡地に巨大なマンションを建設する計画が進んでいた。だが、工事が始まると不可解な事故が相次ぎ、立て続けに作業員が命を落とす。奇妙なことに、事故現場には決まって「正体不明の足跡」と「犬のような毛」が残されていた。それはただの不運なのか、それとも——。やがて現場の噂は膨らみ、「これは狸の祟りではないか」と囁かれ始める。そしていつしか、この連続死は「分福茶釜事件」と呼ばれるようになった。しかし、工事を請け負う「狐久里建設」は、この異常事態をひた隠しにしながら、なおもマンション建設を推し進めていた。そんな中、社長の狐久里の遺体が山の中の別荘で発見される。これは本当に狸の祟りなのだろうか。
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