謎解きカフェを10年やって、FC本部になるまでの話
こんにちは。武友です。
今日は、ジェリーの謎解きルームがフランチャイズを始めるまでの話を、少し時系列で書いてみようと思います。
最近ありがたいことに、「謎解きカフェのFCに興味があります」「自分の地域でもやってみたいです」という声をいただくことが増えてきました。
そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。
ただ、正直に言うと、最初から「フランチャイズ本部になろう」と思っていたわけではありません。
むしろ以前の僕は、FCというものに対して、どちらかというと懐疑的でした。
「フランチャイズって、なんか怪しくない?」
「加盟金だけ取って、あとは加盟者任せなんじゃないの?」
「本部だけが儲かる仕組みだったら嫌だな」
そんなふうに思っていた側の人間です。
それが今、自分たちがFC本部として加盟者さんを募集する立場になっています。
なんだか不思議な感じもしますが、ここに至るまでには、ジェリーの謎解きルームを10年近く運営してきた中での、たくさんの試行錯誤がありました。
今日はその話を書いてみます。
最初は「謎解きを常設で楽しめる場所」を作りたかった
ジェリーの謎解きルームの始まりは、シンプルに言えば、謎解きをもっと日常的に楽しめる場所を作りたい、という思いでした。
謎解きイベントは面白いです。
でも、多くの謎解きイベントは期間限定だったり、開催日が決まっていたり、予約が必要だったりします。
もちろん、それはそれで特別感があって良いのですが、もっと気軽に楽しめる場所があってもいいんじゃないかと思っていました。
たとえば、友達とカフェに行くような感覚で謎解きができる。
デートでふらっと立ち寄れる。
雨の日でも、屋内でゆっくり遊べる。
何時間もかけて、会話しながら謎を解ける。
そんな場所があったら面白いんじゃないか。
そこから、謎解きとカフェを組み合わせたお店づくりが始まりました。
今でこそ「謎解きカフェ」という言葉も少しずつ伝わりやすくなってきましたが、当時はまだ、説明するのも大変でした。
「脱出ゲームですか?」
「ボードゲームカフェですか?」
「カフェだけでも使えるんですか?」
「謎解きって何をするんですか?」
そんな質問を何度もいただきました。
つまり、最初はお客様に「何のお店なのか」を理解してもらうところからのスタートでした。
開業してすぐに、うまくいったわけではありません
こういう話をすると、今だけを見て「順調に伸びてきたんですね」と言われることがあります。
でも、実際にはそんなにきれいな話ではありません。
開業してすぐに大繁盛したわけではないですし、最初から今の形が完成していたわけでもありません。
どんな謎解きが喜ばれるのか。
どのくらいの難易度がちょうどいいのか。
カフェとしての居心地はどう作るべきか。
スタッフはどこまでヒントを出すべきか。
初心者にどう説明すれば伝わるのか。
リピーターにどう楽しんでもらうのか。
地域の人にどう知ってもらうのか。
そういうことを、毎日の営業の中で少しずつ考えてきました。
謎解きは、難しすぎてもダメです。
簡単すぎてもダメです。
難しすぎると、お客様は途中で疲れてしまいます。
簡単すぎると、達成感がありません。
しかも、お客様によって感じ方は全然違います。
謎解きに慣れている人もいれば、初めての人もいます。
カップルで来る人もいれば、友達同士、家族、会社の仲間で来る人もいます。
全員に同じ説明をして、同じように楽しんでもらえるわけではありません。
だからこそ、現場での声を大事にしてきました。
お客様がどこで笑うのか。
どこで詰まるのか。
どこで「なるほど!」となるのか。
どんなときに「また来ます」と言ってくれるのか。
そういう一つひとつの反応を見ながら、お店を少しずつ変えていきました。
10年続けて分かったこと
謎解きカフェを続けてきて分かったことがあります。
それは、謎解きカフェは単なるカフェではない、ということです。
もちろん、カフェとしての居心地は大事です。
ドリンクも大事です。
内装も大事です。
でも、お客様が本当に求めているのは、それだけではありません。
お客様は、誰かと一緒に考える時間を楽しみに来ています。
謎が解けた瞬間の達成感を味わいに来ています。
普段とは少し違う会話が生まれる時間を求めて来ています。
つまり、僕たちが提供しているのは、飲食だけではなく「体験」です。
この「体験」をどう設計するか。
どうやって満足度を高めるか。
どうやってまた来たいと思ってもらうか。
そこに、謎解きカフェという業態の面白さがあります。
そして、もう一つ分かったことがあります。
それは、地方でも十分に可能性があるということです。
ジェリーの謎解きルームは、静岡で始まりました。
東京でも大阪でもありません。
静岡です。
人口がものすごく多いわけでもないですし、最初から謎解き文化が根づいていたわけでもありません。
それでも、続けてくることができました。
むしろ地方だからこそ、「こんなお店が地元にあるんだ」という驚きが生まれやすかったのかもしれません。
東京では、面白いお店はたくさんあります。
イベントもたくさんあります。
新しい体験も次々に出てきます。
でも地方では、休日に遊べる場所が限られていることがあります。
雨の日に行ける屋内施設が少ない地域もあります。
デートや友人同士で使える、ちょうどいい体験型スポットが不足している場所もあります。
そこに謎解きカフェがあると、地域の人にとって新しい選択肢になります。
これは、10年やってきた中で実感していることです。
最初はFCに対して、正直いいイメージがありませんでした
そんな中で、少しずつ「自分の地域でもやりたい」という声をいただくようになりました。
最初は、正直戸惑いました。
なぜなら、僕自身がFCに対してあまり良いイメージを持っていなかったからです。
フランチャイズと聞くと、どうしても「本部が加盟金を取る仕組み」という印象がありました。
加盟者さんの夢や人生よりも、本部の利益が優先されるようなイメージもありました。
もちろん、すべてのFCがそうだとは思っていません。
でも、世の中にはそう見えてしまうものもあります。
だから、自分たちがFCをやることには、かなり慎重でした。
もしやるなら、ちゃんと加盟者さんの役に立つものでなければいけない。
ただブランド名を貸すだけでは意味がない。
謎解きキットを渡して終わり、という形にはしたくない。
加盟者さんが本当に地域でお店を続けられるように、一緒に考える仕組みにしなければいけない。
そう思っていました。
FC本部になると決めた理由
それでもFCを始めようと思ったのは、謎解きカフェという業態には、もっと広がる可能性があると感じたからです。
僕たちだけで全国に店舗を作っていくには限界があります。
でも、全国にはきっと、
「自分の地域に面白い場所を作りたい」
「好きなことで仕事をしたい」
「地元に新しい体験を届けたい」
「独立したいけれど、ゼロから全部作るのは不安」
という人がいるはずです。
そういう人たちと一緒に、謎解きカフェを広げていけたら面白いのではないかと思いました。
特に地方には、まだまだチャンスがあります。
東京では埋もれてしまう新業態でも、地方では「地域初」「この街で唯一」の存在になれる可能性があります。
謎解きカフェは、デートにも使えます。
友達同士でも楽しめます。
家族でも楽しめます。
会社のレクリエーションにも使えます。
雨の日でも楽しめます。
つまり、地域に一つあると便利で、しかも楽しい場所になれる可能性があります。
この業態を、僕たちだけで閉じておくのはもったいない。
そう思ったことが、FC展開を考えるきっかけでした。
最初の加盟希望者との出会い
FCを始めようと考えたとき、最初に大きかったのは、加盟を希望してくれる方との出会いでした。
その方は、単に「儲かりそうだからやりたい」という感じではありませんでした。
自分の地域に、面白い場所を作りたい。
人が集まる場所を作りたい。
謎解きやエンタメを通じて、地元を少し楽しくしたい。
そういう思いを持っていました。
その話を聞いたときに、僕はすごく嬉しかったんです。
「ああ、こういう人と一緒にやりたいな」と思いました。
FC加盟というと、どうしてもお金や契約の話が中心になります。
もちろん、それは大事です。
事業なので、収支も大事です。
利益が出なければ続けられません。
でも、それだけではないと思っています。
お店をやるということは、その地域に一つの場所を作るということです。
お客様が来て、笑って、悩んで、謎を解いて、また来たいと思ってくれる。
スタッフが働き、地域の人に知ってもらい、少しずつお店が育っていく。
その過程には、数字だけでは測れない面白さがあります。
最初の加盟希望者さんと話したことで、FCは単なる店舗展開ではなく、誰かの夢を一緒に形にする仕事なんだと感じました。
本部として大事にしていること
FC本部として、僕たちが大事にしたいことがあります。
それは、加盟者さんを「店舗数を増やすための存在」として見ないことです。
加盟者さんには、それぞれ人生があります。
家族がいます。
仕事があります。
資金があります。
不安があります。
そして、やりたいことがあります。
独立したい人。
副業で始めたい人。
新規事業として取り組みたい法人。
地元に新しい遊び場を作りたい人。
空き物件を活用したい人。
背景はそれぞれ違います。
だから、僕たちはまず、その人が何をしたいのかを聞きたいと思っています。
どんな地域でやりたいのか。
どんな働き方をしたいのか。
どれくらい店舗に関われるのか。
どんなお客様に来てほしいのか。
どんなお店に育てたいのか。
そこを一緒に考えたいです。
FCだからといって、全部が画一的である必要はありません。
もちろん、ブランドとして守るべき品質や運営ルールはあります。
謎解きコンテンツの品質、接客の考え方、お客様に楽しんでもらう姿勢は大切です。
でも、その地域ならではの広がり方や、加盟者さんならではのお店づくりもあるはずです。
僕たちは、そのバランスを大事にしたいと思っています。
加盟者さんに全部を背負わせたくない
謎解きカフェを自分でゼロから作るのは、かなり大変です。
物件を探す。
内装を考える。
料金を決める。
メニューを作る。
謎解きコンテンツを作る。
スタッフを採用する。
集客をする。
SNSを運用する。
予約導線を整える。
オペレーションを作る。
これを全部一人でやるのは、本当に大変です。
特に難しいのが、謎解きコンテンツです。
謎解きは、問題を作ればいいというものではありません。
難易度、ストーリー、導線、ヒント、達成感、リピート性。
そういうものを考えて作る必要があります。
だから、ジェリーの謎解きルームFCでは、謎解きコンテンツは本部が制作・提供します。
加盟者さんには、謎をゼロから作ることではなく、お客様に楽しい時間を届けることに集中してほしいと思っています。
もちろん、店舗運営は簡単ではありません。
集客も必要です。
スタッフ育成も必要です。
地域との関係づくりも必要です。
でも、全部を一人で背負う必要はありません。
本部として、これまでの経験を伝えながら、一緒に考えていく。
そういうFCでありたいと思っています。
10年やっても、まだ完成ではありません
10年続けてきたからといって、僕たちが完璧なわけではありません。
むしろ、まだまだ改善することばかりです。
お客様にもっと楽しんでもらうにはどうしたらいいか。
加盟者さんがもっと運営しやすくなるにはどうしたらいいか。
地方で認知を広げるにはどうしたらいいか。
スタッフが働きやすい仕組みをどう作るか。
新しい謎解きコンテンツをどう届けるか。
考えることはたくさんあります。
でも、10年やってきたからこそ分かることもあります。
続けることの難しさ。
お客様に選ばれることのありがたさ。
スタッフの力の大切さ。
地域に根づくことの意味。
そして、楽しさを仕事にすることの面白さ。
それらを、これから加盟してくださる方にも共有していきたいと思っています。
FCは、夢を一緒に形にする仕組みでありたい
僕は、FCを単なる拡大戦略とは考えていません。
もちろん、事業として店舗が増えることは大切です。
でも、それだけなら、たぶん続かないと思っています。
僕たちがやりたいのは、謎解きカフェという仕組みを通じて、加盟者さんの夢を一緒に形にすることです。
地元に楽しい場所を作りたい。
会社員を続けながら副業で始めたい。
将来的に独立したい。
家族でお店を運営したい。
新規事業として地域に新しい価値を作りたい。
そういう思いを持った人と、一緒にお店を作っていきたいです。
謎解きカフェは、ただの飲食店ではありません。
人が集まり、会話が生まれ、笑いが生まれ、達成感が生まれる場所です。
地域にそういう場所が一つ増えることには、意味があると思っています。
最後に
ジェリーの謎解きルームを始めたとき、まさか自分たちがFC本部になるとは思っていませんでした。
むしろ、FCに対して疑いの目を向けていた側でした。
でも、10年近く謎解きカフェを運営してきて、そして「自分の地域でもやりたい」と言ってくださる方に出会って、考え方が変わりました。
FCは、やり方を間違えれば、ただの店舗拡大になってしまうかもしれません。
でも、ちゃんと向き合えば、加盟者さんの夢を一緒に形にする仕組みにもなります。
僕たちは、後者でありたいです。
数字も大事です。
収支も大事です。
事業として続けられることは、とても大事です。
でも、その先にある
「自分の街に、こんな場所を作りたかった」
という思いも、同じくらい大事にしたいと思っています。
謎解きカフェに興味がある方。
独立や副業を考えている方。
新規事業として、地域に新しい体験を届けたい方。
ぜひ一度、ジェリーの謎解きルームFCのことを知ってもらえたら嬉しいです。
FC加盟の詳細はこちら
https://jellyroom.jp/fc/